ジョン・チョウニング
FM音源方式を発見し、結果として80年代で最も売れたシンセをヤマハにもたらした、スタンフォード大学の米国人作曲家・研究者(1934年生まれ)。
チョウニングは技術者ではなく作曲家であり、Max MathewsのMUSICソフトウェアを使うためにプログラミングを学んだ。1967年、ビブラートの速度を上げていくとやがてビブラートに聞こえなくなり、新しい音色が生じることに気づいた。この発見は1973年に論文として発表され、ヤマハにライセンスされて、DX7の基礎となった。
論文が出た年、スタンフォードは彼のテニュアを認めなかった。大学は後に彼を呼び戻し、1975年にはCCRMA研究センターを設立している。FM特許はスタンフォード史上屈指の収益を上げ、コンピュータ音楽が自力で採算を取った珍しい例となった。彼自身の作品、たとえば『Stria』(1977年)は、DX7のプリセットに比べればはるかに耳にする機会が少ない。