グラニュラー合成
音を数千のミリ秒単位の粒(グレイン)に刻み、密度・音高・順序を変えて撒き直す合成方式。
グレインは通常1〜100ミリ秒ほどの短い断片で、端がクリックノイズにならないよう滑らかな窓関数がかけられる。密度、長さ、読み出し位置、音高を操作すると、1つの録音が凍りついた和音にも、ノイズの雲にも、キーを変えずに1分へ引き延ばされた声にもなる。最後の技法は多くのタイムストレッチの土台である。
発想の主はイアニス・クセナキスで、1960年頃に「音の粒」について書き、テープを手で切って実証した。1970年代にカーティス・ローズが最初のコンピュータ実装を作り、1986年にはバリー・トゥルアックスがリアルタイム動作を実現した。今ではアンビエント系プラグインのほぼすべてに入っていて、たいてい「Texture」と書かれたツマミの裏に隠れている。