トポロジカル量子ビット
Microsoftの長期戦略。情報を個々の粒子ではなく系の「形」に保存し、最初から守られた状態にする量子ビット。
マヨラナ状態と呼ばれる特殊な準粒子の位相的な性質に状態を符号化する発想である。情報が局所に保存されないので、局所的な擾乱では壊れない。論理量子ビット1個に物理量子ビット千個というコストを払う代わりに、誤り訂正が物理法則に組み込まれることになる。
最も野心的で、最も確認が進んでいない方式だ。Microsoftは20年以上取り組み、2018年にはマヨラナ状態の観測を主張した論文が撤回された。同社は2025年にMajorana 1チップを発表したが、その主張は研究コミュニティで今も議論が続いている。うまくいけば大きな飛躍で、そうでなければ長い時間が行き止まりに費やされたことになる。