接空間(タンジェントスペース)
表面上の局所座標系(接線・従接線・法線)で、法線マップはこれを基準に保存されるため、表面がどの向きでも正しく機能する。
方向をワールド空間で保存した法線マップは、ただ一つの向きでしか使えない。そこで方向を表面基準で保存する。z軸を法線に、x軸とy軸をテクスチャのu方向とv方向に取れば、同じマップを曲面や回転した面、アニメーションする面に貼っても、常に「正しい向き」を指す。法線マップが全体に青っぽいのは、ベクトル(0,0,1)、つまり真っ直ぐ外向きの方向が大半だからだ。
この基底は3つの軸にちなんでTBNと呼ばれ、頂点ごとに位置とUV座標の勾配から計算される。落とし穴は利き手の向きで、UVを鏡像にすると従接線が反転する。符号を忘れると、鏡像の境界線に継ぎ目が現れる。この用語は微分幾何学の接空間、すなわちある点におけるすべての接ベクトルの集まりから、そのまま借りたものだ。