重ね合わせ
量子系が複数の状態の組み合わせとして同時に存在すること。「どちらか分からない」のではなく、本当に両方なのである。
無知との違いは測定で確かめられる。手で覆ったコインは表か裏のどちらかで、こちらが知らないだけだ。重ね合わせにある量子ビットは両方の結果に対する振幅を持ち、振幅は負にもなれるので互いに打ち消し合う。この打ち消しは実験で示すことができ、古典的な対応物がない。
測定すると結果は一つだけ残り、重ね合わせは消える。したがって「全部の候補を並列に走らせて最良のものを読み出す」という都合のよい話にはならない。量子アルゴリズムの腕の見せどころは、測定の前に誤った答えが打ち消し合うよう干渉を仕組むことにある。