デコヒーレンス
量子状態が環境へ漏れ出して古典的になってしまう現象で、量子コンピュータの製造が難しい最大の理由。
量子ビットは重ね合わせを保つために外界から隔離されなければならないが、同時に制御と読み出しもできなければならない。それを可能にする外界との結合は、すべて情報が漏れ出す経路にもなる。振動、熱放射、磁場、宇宙線のいずれもが原因となる。
使える時間は二つの量で測られる。T1は「1」が1のままでいられる時間、T2は位相が保たれる時間だ。超伝導量子ビットでは数十〜数百マイクロ秒程度である。計算はすべてこの枠内に収めなければならず、量子誤り訂正が改良ではなく前提条件である理由もここにある。