スペーシング損失
読み出し信号は、ヘッドと媒体の隙間に対して指数関数的に減衰する。1波長あたり約55 dBである。
読み出しヘッドと磁性面のあいだの1ナノメートルの何分の一かの隙間でも、信号は失われ、その代償は恐ろしいほど指数的である。ウォレス式(R. L. Wallace、ベル研究所、1951年)は、損失を54.6 · d/λデシベルと表す。dは間隔、λは記録波長である。短い波長、つまり高密度ほど、罰も重い。
これこそが、浮上量が数ナノメートルまで縮み、技術者が潤滑剤や保護膜の厚さを原子レベルで議論する理由のすべてである。同じ数式が、ニアコンタクト記録や熱アシスト記録も動かしている。媒体にそれ以上近づけなければ、読み取るべき信号はもう残っていない。