ランニングキー暗号
鍵に本などの長い文章を使い、鍵が繰り返されないようにしたヴィジュネル暗号。
ヴィジュネル暗号の弱点は、短いキーワードが一定周期で繰り返されることで、カシスキー検査はそこを突く。対策は明白に思えた。鍵をメッセージと同じ長さにすればよい。たとえば小説の取り決めたページを使う。周期がなければ、見つけるものもない。
落とし穴は、平文も鍵も自然言語であることだ。一方の頻出文字が他方の頻出文字と重なる確率は偶然よりずっと高く、解読者はどちらの側でも「the」や「and」のような語を推測して、文章をたどっていける。ウィリアム・フリードマンは第一次世界大戦中に、この方式を系統的に破れることを示した。対策は小説を真にランダムな文字列に置き換えることで、それはワンタイムパッドそのものである。