ロジャー・シェル
詳細情報
- 所属
- アデレード大学、Data61
- 主な業績
- Flush+Reload、Spectre、CacheBleed
米空軍の将校で、オレンジブックを実現させ、形式的に検証可能なセキュリティカーネルを政府の方針にした人物。
シェルはポール・カーガーとともに、1974年にMulticsの公式セキュリティ評価を執筆した。野心的な設計にもかかわらず、このシステムが破られうることを示したほか、コンパイラにトラップドアを仕込める可能性も指摘した。のちにケン・トンプソンが『Reflections on Trusting Trust』で有名にしたのと同じ発想である。
国家コンピュータセキュリティセンターの副所長として、彼は『Trusted Computer System Evaluation Criteria』(1983年、1985年改訂)、通称オレンジブックの推進役を務めた。DからA1までの等級と、必須のリファレンスモニタを定めた文書だ。その後はGemini Computersを設立し、同社のGEMSOSカーネルは、A1評価を得たごく少数のシステムの一つを支えた。要求が高価すぎるという批判に対し、シェルは「それが狙いだ」と答えた。