ロバート・コートニー
初の定量的リスク分析と、今も通用するいくつかの法則を生んだIBMのベテラン。
ロバート・H・コートニー・ジュニアは、1960年代から70年代にIBMでデータセキュリティに携わり、軍の機密区分で動いていた分野に経済学者の視点を持ち込んだ。発生確率とコストを天秤にかける彼の手法、年間予想損失額は、1979年に米政府が出したリスク分析指針FIPS 65の土台となった。
最もよく知られているのはコートニーの法則である。特定の用途と環境を離れて、仕組みの安全性について意味のあることは言えない。リスクを甘受するコストより多くを軽減に費やしてはならない。管理の問題に技術的解決はないが、技術の問題には管理的解決がある。また彼は、外部の攻撃者よりもミスと内部関係者のほうが大きな被害を出すと早くから主張した。業界はその後、おおよそ5年に一度この指摘を再発見している。