ReSTIR
隣接ピクセルや過去フレームの光サンプルを再利用・合成し、レイトレーシングのライティングをリアルタイムでノイズなく仕上げる技術。
ReSTIR(Reservoir-based Spatiotemporal Importance Resampling)は、2020年の SIGGRAPH で Bitterli らが発表した。中核はリザーバーサンプリングで、各ピクセルがこれまでに見た最良の光サンプルを小さなリザーバーに保持し、ストリーミング方式で更新していく。そこへ空間的な隣接ピクセルと、時間的な前フレームからサンプルを借りてくる。「時空間(spatiotemporal)」の名はそこから来ている。
効果は劇的だ。数千の光源がある場面は、かつてはパストレーシングで何分もかかったが、ピクセルあたり数本のレイでもきれいに仕上がる。後続の ReSTIR GI(2021年)はこの手法を間接光のグローバルイルミネーションへ拡張した。現代のリアルタイムレイトレーシングの要となる技術である。