リペアレンティング
ウィンドウマネージャが、アプリケーションのウィンドウを自前のフレームの中へ移し、タイトルバーやボタンを周囲に描けるようにする手法。
X11ではすべてのウィンドウが別のウィンドウの子であり、新しいトップレベルウィンドウは通常ルートウィンドウの直下に置かれる。リペアレンティング型のウィンドウマネージャは、代わりにひと回り大きいフレームウィンドウを作り、その中にタイトルバーと枠を描いて、XReparentWindowでクライアントをその内側に収める。アプリケーションにはReparentNotifyが届くが、それ以上は気にしないことが期待される。twmが早くから採用し、これが標準になった。
すべてのアプリケーションが期待どおり無頓着だったわけではない。親からの相対座標が画面座標と一致しなくなり、JavaのAWTは長らくフレームが必ず存在すると仮定していた。dwmのような非リペアレンティング型では、_JAVA_AWT_WM_NONREPARENTING=1を設定するまで、ウィンドウが灰色の空白で表示された。Waylandではアプリケーションが自分で装飾を描くことが多く、この操作自体が不要になる。