レールフェンス暗号
平文を数段の行にジグザグに書き、行ごとに読み出す転置式暗号。鉛筆と五分の根気があれば破れる。
3段の場合、1文字目は上段、2文字目は中段、3文字目は下段、4文字目はまた中段、というふうに置いていく。暗号文は上段、中段、下段の順に読んだものだ。文字は置き換えられず位置が動くだけなので、文字の出現頻度が普通の文章とまったく同じになる。これが転置式暗号だと見抜かれる決定的な手がかりだ。
鍵は段数だけで、n文字のメッセージなら現実的な候補はn未満しかない。攻撃者は全部試せばよい。今ではパズル本や教室でしか見かけないが、「位置をシャッフルする」という発想は、現代のあらゆるブロック暗号の半分として生き残っている。