バイフィド暗号 (Bifid cipher)
各文字を行と列の座標に分解し、座標を並べ替えてから新しい文字に組み直す暗号。
フェリクス・ドラステルが20世紀の変わり目頃に考案した。各文字を鍵付きのポリュビオス方陣で引き、2つの数字の組に変える。すべての行の数字を1行目に、すべての列の数字を2行目に並べ、その並びを2つずつ読み取って文字に戻す。
この仕掛けは「分数化(fractionation)」と呼ばれる。暗号文の各文字が平文の2つの異なる文字に依存するため、変更が広がっていく。のちにクロード・シャノンが「拡散」と名づける性質の初期の例だ。十分な量の文があれば手作業の解析で破れるが、換字と転置は別々に使うより組み合わせたほうが強い、ということを示した暗号である。