ラジアルブラー
各ピクセルを中心点に向かって、あるいは中心点から遠ざかるように引き伸ばし、画像が光の筋となって噴き出すように見せるぼかし。2000年前後のPCデモが好んで使った味付け。
手法は、ピクセルと中心を結ぶ線上で画像を何度もサンプリングし、平均を取るというものだ。より安上がりな方法は、前のフレームを少し拡大して描き直し、新しいフレームを重ねて混ぜることで、時間方向で同じ効果を得る。ビデオフィードバックの原理である。暗い背景に明るい物体があると体積光、いわゆるゴッドレイのように見え、ゲームエンジンが本格的に実現するよりずっと前の技だった。
90年代後半にはCPU上のソフトウェアで動かし、フレーム予算の大きな部分を食った。プログラマブルGPUの登場でシェーダー数行に収まるようになり、あまりに普及したためありふれた手として定着した。単純な3Dシーンを飾るためにこれを使うデモは、今もシーナーたちの笑いの種である。