比例コンパス(セクター)
蝶番でつないだ二本の目盛り付き定規。普通のディバイダーを併用して、比例計算、平方根、砲術の問題を解いた。
この器具(英語ではsector)に商品としての形を与えたのは、ガリレオ・ガリレイで、1597年のことだ。二本の腕が蝶番で結ばれ、長さ、面積、正多角形、金属の密度などの目盛りが刻まれている。角度を設定し、ディバイダーで幅を測って比例的に読み取ることで、掛け算、割り算、拡大縮小を、計算ではなく距離の比較に置き換えられた。
軍事技術者や製図家の標準的な道具として3世紀にわたり使われ、1900年代に計算尺が取って代わるまで続いた。ガリレオはこれで稼ぎもした。印刷した説明書を付けて器具を売り、使い方の講習にも料金を取ったのである。