プレイフェア暗号
キーワードで埋めた5×5の表を使い、文字を二つ一組で暗号化する。考案はホイートストン、名前は売り込んだ友人に由来する。
この暗号を1854年に考案したのはチャールズ・ホイートストンだが、英国政府に採用を働きかけたのはライオン・プレイフェアで、名前は働きかけた側に付いた。キーワードで5×5の表を埋め(IとJは同じ升)、平文を二文字ずつに区切る。各ペアは、同じ行にあるか、同じ列にあるか、長方形の角をなすかに応じて置き換えられる。
ペア単位で扱うと、解析すべきものは26文字ではなく約600通りのダイグラフになる。敵を数時間だけ寄せ付けなければよい野戦では、それで十分だった。英国はボーア戦争と第一次世界大戦で使い、1943年にPT-109が沈んだ後、ジョン・F・ケネディの乗組員の救出につながった通信もプレイフェアで送られた。とはいえ、ダイグラフの統計と十分な量の文があれば破られる。