ピンクノイズ
どのオクターブにも等しいエネルギーを持つノイズ。ヘルツではなくオクターブで音を捉える耳には、均一に聞こえる。
ホワイトノイズは1ヘルツあたりのパワーが等しい。10〜20 kHzのオクターブには10〜20 Hzの千倍のヘルツが含まれるため、耳にはきつくシャーシャーと響く。ピンクノイズはオクターブごとに3 dB下がり、パワー密度は1/fに比例する。聞こえ方は均一なヒスか、遠くの滝のようだ。ブラウンノイズは倍の勢いで下がり、壁の向こうの雷鳴に似る。ブルーノイズは逆向きに傾く。
音響エンジニアはこれでスピーカーの調整や部屋の測定を行う。ピンクノイズを鳴らし、1/3オクターブのリアルタイムアナライザーを読んで、平らな線が出れば再生は均一ということになる。1/fのパターンは抵抗のノイズから心拍、旋律に至るまで自然界にも現れ、実用的な結論よりも憶測めいた論文のほうを多く生んできた。