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オーバーストライク(重ね打ち)

ハードウェア Svenska → 更新: 2026-10-24

一文字分戻って同じ位置をもう一度打つ。インパクト機械にとって、タイポグラフィとはほぼこれのことだった。

タイプライターやテレタイプ、インパクトプリンタに許されていたのは、ハンマーとリボン、そして「動かない」という選択肢の三つだけだった。BS制御文字(ASCII 8)は一文字戻る命令で、次に打った文字は先にあった文字の上に重なる。同じ文字を二度打てば太字になり、文字の上に下線を打てば下線付きになり、eの上にアポストロフィを打てばéになり、0の上にスラッシュを打てばOと見間違えようのないゼロになる。ラインプリンタも、キャリッジ制御文字の+を使って、行単位で同じことをやっていた。

Unixはこの慣習を受け継ぎ、いまだに手放していない。nroffやmanは今も太字にc\bc、下線に_\bcを出力する。出力をファイルにしたいときのためにcol -bが存在するのは、まさにこのためだ。ハードコピー端末では、この技はセキュリティにも使われた。ログインプロンプトが重ね打ちの塊を印字し、その上にパスワードを打たせたのである。紙には自分を白紙に戻す手段がなかった。

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