キャリッジ制御文字
印字行の先頭の1文字はデータではなく、その行を印字する前に紙をどれだけ送るかという指示だった。
IBMのメインフレームやFortranでは、1桁目が制御用に予約されていた。空白は1行送り、0は2行、-は3行、1は次ページの先頭へ改ページ、+は紙を送らず、すでに印字した行に重ね打ちする。この文字自体は印字されない。これを考慮し忘れると、プリンターは各行の先頭の文字を食べるか、1ページに1行しかない200ページを吐き出した。
改ページそのものはプログラムではなく、プリンター内部のキャリッジ制御テープが担っていた。紙送りと同期して回る穴あきテープの輪で、チャンネルごとの穴が改ページや書式位置を示す。「チャンネル1へ送れ」は用紙の先頭を意味し、新しい帳票レイアウトにはハサミとテープが必要だった。この規約はANSIキャリッジ制御と呼ばれ、ラインプリンターを誰も見なくなって久しいz/OSのデータセットに今も残っている。