ネイピアの骨
詳細情報
- 開発者
- ジョン・ネイピア
- 公開年
- 1617
- 種類
- 機械式計算補助具
掛け算の表を象牙の棒に刻み、大きな掛け算を斜めに桁を足すだけの作業に変えた道具。
ジョン・ネイピアは没年の1617年に『Rabdologiae』でこれを説明した。各棒には九九表の一列が刻まれ、どのマスも斜線で区切られて、上に十の位、下に一の位が入る。被乗数の各桁の棒を並べ、乗数に当たる行を読み、斜めに足して繰り上げる。素材の象牙が名の由来である。足し算がなくなるわけではないが、九九を覚える必要はなくなる。
ネイピアはすでに1614年に対数を世に出しており、それがエドマンド・ガンターの尺を経て計算尺になった。あまり知られないが、『Rabdologiae』は市松模様の盤上で2進数を数える「位置算術」も述べており、ライプニッツの80年前に、計算棒の本の付録に2進算術が潜んでいた。
1623年のヴィルヘルム・シッカートの計算時計は、基本的にネイピアの棒を歯車で表したもので、骨は計算尺と機械式計算機の両方の祖先にあたる。