Möller–Trumbore法
三角形の平面を一度も計算せずに交点を求める、光線と三角形の標準的な交差判定。
教科書的な方法は2段階で、まず光線を三角形の平面と交差させ、次に交点が3辺すべての内側にあるかを調べる。Tomas MöllerとBen Trumboreは1997年に、その平面は不要だと示した。光線を「始点+方向」、三角形を「頂点+2本の辺ベクトル」で表し、得られた連立方程式をクラメルの公式で解く。必要なのは数回の外積と内積だけで、距離tと重心座標u・vが一度に求まる。
三角形ごとの平面データを持たずに済むため、メモリが乏しい時代に重宝した。今ではほぼすべてのソフトウェアレイトレーサー、メッシュコライダーに対するレイキャスト、マウスによるピッキングで使われている。uとvの段階で早期に打ち切れるので、外れた光線の大半は途中で処理を終える。