MGR
プログラムが自分の端末にエスケープシーケンスを書き込むことでグラフィックスを操作する、Bellcore発の小さなウィンドウシステム。
Stephen Uhlerは1984年にBellcoreでSunワークステーション向けにMGR(ManaGeR)を書いた。各ウィンドウは基本的に端末で、線を引いたり、ウィンドウを動かしたり、マウスの位置を尋ねたりしたいプログラムは、標準出力にエスケープシーケンスを書き、返事を標準入力から読む。ライブラリは不要で、シェルスクリプトでもグラフィックスが描けた。
この設計のおかげで移植は容易で、Linux、Coherent、Atari ST、Macintoshなどに登場した。同時にそれが限界にもなった。すべてが文字ストリームを通るため、X11が持っていたネットワーク透過性やツールキットはなかった。Xがどこにでもあるようになると、386のメモリに収まるウィンドウシステムが欲しい人向けの珍品になった。