Blit
1982年にベル研究所が作ったグラフィック端末。1台のUNIXホストに複数のウィンドウを開き、端末自体にダウンロードしたプログラムを走らせた。
ロブ・パイクとバート・ロカンティが、モトローラ68000と800×1024ピクセルの縦長モノクロディスプレイで作り上げた。名前はすべての描画の基礎である矩形コピー操作bitbltに由来する。通常のシリアル回線でUNIXマシンにつながり、layersというシステムが画面を重なり合うウィンドウに分割して、それぞれに独自のシェルを走らせた。
巧妙だったのは、プログラムを端末内にダウンロードして実行できた点だ。テキストエディタはマウス操作を端末側で処理し、ファイルはホストに置いたままにできた。後継機はTeletypeからAT&T 5620 DMDとして1984年に発売された。その遺産が最もはっきり見えるのはPlan 9で、パイクは同じ発想をそこへ持ち込んだ。