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機械式積分器

ハードウェア Svenska → 更新: 2026-10-23

回る円盤に載った小さな車輪が、自覚のないまま積分を計算する。次の車輪を動かす力が見つかるまで、55年かかった。

構造は拍子抜けするほど単純だ。円盤が一定速度で回り、小さな車輪が円盤に押し当てられて、半径方向に滑れるようになっている。車輪を縁へ寄せれば速く、中心へ寄せれば遅く回る。車輪の総回転数は、半径方向の位置を時間で積分したものになる。ジェームズ・トムソンが1876年にこの原理を記述し、弟のウィリアム・トムソン(ケルビン卿)がただちに潮汐予測機で使った。

ケルビンは、積分器を連ねれば微分方程式が解けることにも気づいたが、そこで行き詰まった。摩擦車は指針を動かすのがやっとで、次の円盤など駆動できない。トルク増幅器が登場して初めて、ヴァネヴァー・ブッシュが1931年に、まさにケルビンの構想どおりの微分解析機を作れた。同じ円盤と車輪は、その後1950年代まで射撃管制装置や爆撃照準器の中にもあった。正確な答えを後で得るより、おおよその答えを今すぐ欲しい場面で使われたのだ。

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