ケリソン・プレディクター
詳細情報
- 開発者
- A. V. ケリソン、海軍省研究所
- 公開年
- 1939年
- 種別
- アナログ射撃管制コンピューター
1939年の英国製の対空コンピューター。操作員の仕事は照準を機体に合わせ続けることだけで、砲の照準を含む残りはすべて機械が行った。
従来の対空射撃指揮装置では、乗員が高度・針路・速度を読み取り、表を引き、答えを手で入力する必要があった。攻撃してくる航空機はそんな時間を与えてくれない。ケリソンはこの構図を逆転させた。2人の操作員は十字線を目標に合わせ続けるだけで、機械が照準の動きから速度と針路を導き、リード(先行角)を計算し、サーボを介してボフォース40mm砲架の旋回モーターを直接駆動した。連鎖のどこにも、計算をする人間はいない。
製造は高価で時間がかかり、英国は米国でライセンス生産させてM5とした。だがその原理はハードウェアより長く生き残った。観測から砲までフィードバックループを完全に閉じ、サーボが自己補正するというのは、数年後にノーバート・ウィーナーが米国の対空射撃で取り組んでいた問題と同じで、彼を「サイバネティクス」という言葉に導いた糸の一つでもある。