微分解析機
詳細情報
- 開発者
- ヴァネヴァー・ブッシュ、MIT
- 年
- 1931
- 種別
- 機械式アナログコンピュータ
部屋いっぱいの軸と歯車で微分方程式を物理的に再現して解く機械。数字ではなく回転で計算した。
ヴァネヴァー・ブッシュが1931年にMITで最初の一台を作った。心臓部は円盤と車輪の積分機で、19世紀の潮汐予測機から借りた機構だ。回転する円盤に小さな車輪が当たり、中心からの距離で比が決まる。その距離をある量で駆動すれば、数を一度も表現しないまま連続的に積分できる。軸でつないだ6台の積分機が、人間なら数週間かかる方程式を処理した。
プログラミングとは機械を分解することだった。新しい問題のための再構成には、方程式の順に軸を物理的につなぎ直す作業で数日かかった。精度はバックラッシュと滑りのため有効数字数桁が限度で、これがアナログ計算の根本問題である。誤差と信号が区別できないのだ。
アバディーンの陸軍弾道研究所も同じ機械を入手して射表を計算した。数年後にENIACの製作を正当化することになるまさにその仕事である。MITの機械を再構成していた大学院生がクロード・シャノンで、その制御回路の配線が、リレー回路とブール代数に関する修士論文の題材になった。マンチェスターのダグラス・ハートリーは1934年、メカノで約20ポンドの動く解析機を作っている。