ハーバード・マークI
詳細情報
- 開発者
- ハワード・エイケン、IBMエンディコット工場が製造
- 年
- 1944
- 種別
- 電気機械式コンピュータ
歯車とリレーと1本の長い駆動軸で15メートル。ハーバードアーキテクチャの名の由来であり、ハーバードとIBMを数十年にわたって反目させた機械。
ハワード・エイケンは1937年に自動計算機を提案し、IBMを説得して作らせた。自動順序制御計算機(ASCC)は1944年2月にハーバードに届いた。部品76万5000個、重さ5トン、長さ15メートルの駆動軸、全体の歩調を合わせる5馬力のモーター。計算は10進で、23桁のアキュムレータが72個ある。加算は0.3秒、除算は15秒強かかった。
命令は24チャネルの穿孔紙テープから読まれ、数値は機械式レジスタに置かれた。この命令経路とデータ経路の厳密な分離こそ、のちにハーバードアーキテクチャと呼ばれるものである。ノイマン型の反対を指す名前が必要になった人々が、後からつけた呼称だ。
グレース・ホッパーは最初期のプログラマの一人で、1946年にこの機械のマニュアルを書いた。完成式典でエイケンはIBMにほとんど触れない声明を読み上げ、トーマス・ワトソンは激怒し、両者は口をきかなくなった。IBMがSSECを作った理由には、意地も含まれていたという。マークIは1959年まで稼働し、マンハッタン計画の計算も担った。