K-weighting
LUFSを測る前に音声が通される周波数フィルタ。頭部と耳が聴こえ方に与える色付けを大まかにモデル化したものである。
2006年公開のITU-R BS.1770が2段構成で定義している。まず、約1.5kHz以上を約4dB持ち上げるハイシェルフで、頭部が耳に届く音に及ぼす音響的な影響を近似する。次にRLBと呼ばれる約40Hzのハイパスで、深い低音の寄与を小さくする。その後、信号は二乗・平均され、チャンネルごとに重み付けされる。サラウンドチャンネルはやや大きめに数えられる。
このフィルタは意図的に大雑把に作られている。等ラウドネス曲線はもっと複雑で、音量にも依存するからだ。それでも計算が軽く、驚くほどよく機能する。2011年の改訂ではゲーティングが加わり、無音が数値を引き下げないようになった。結果として得られる値が、EBU R 128や配信サービスが正規化の基準にしている数字である。低音の多いマスターが体感より小さく測定されるのは、K-weightingが低音をあまり重視しないからだ。