Inter-App Audio
iOS 7で導入された、音楽アプリ間で音声とMIDIをやり取りするAppleで最初の仕組み。のちにAUv3に取って代わられた。
初期のiPad用音楽アプリは孤島のようなもので、あるシンセの音を別のアプリに録音するには、クリップボードやファイルを経由するしかなかった。最初の解決策はAppleではなく、2012年12月に登場したAudiobusという独立アプリで、対応アプリ同士を仮想ケーブルでつないでみせた。Appleは2013年、iOS 7のInter-App Audioで応えた。GarageBandのようなホストが別のアプリをバックグラウンドで起動し、その音声を直接受け取れるようにしたのである。
弱点はAudiobusと同じで、音源が常にアプリまるごとであり、それぞれ独自のUIとメモリ予算を抱えていた。2015年にAUv3が登場すると、エフェクトをホスト内の拡張機能として読み込めるようになった。Inter-App Audioは2019年のiOS 13で非推奨となり、これに依存していたアプリは書き直すか、沈黙するかの選択を迫られた。