IBM Proprinter
詳細情報
- 開発元
- IBM
- 発売年
- 1985
- 種別
- ドットマトリクスプリンター
IBMのPC用ドットマトリクスプリンター。ねじを1本も使わずに組み立てられることで、何より記憶されている。
1985年に登場した9ピンの機械で、毎秒約200文字を印字した。技術的には平凡だが、構造は組立容易設計(design for assembly)の教科書的な事例になった。部品は垂直に互いにはまり込み、ねじや配線ハーネスの代わりにスナップフィットを使い、部品点数は競合機の半分に満たなかった。プリンター全体をロボットが組み立てられ、人間による組立時間も30分前後ではなく数分で済んだ。
もう一つの遺産はエスケープコードだ。EpsonのESC/Pがすでに業界標準だったなか、Proprinterのコマンドセットが二番目の標準になり、以後10年間、買う価値のあるドットマトリクスプリンターのメニューには必ず「Epson」と「IBM」があった。エミュレーションを間違えるとすぐに分かる。ページが文字ではなくエスケープシーケンスで埋まるからだ。