グルントシュテルング (Grundstellung)
エニグマのローターの開始位置。日替わり鍵の一部であり、暗号化セッションの最初の手順だった。
ドイツのエニグマ運用では、暗号化を始める前にまずローターを開始位置、すなわちグルントシュテルングに合わせた。3文字からなり、日ごとの鍵表で指定される。操作員はこれを使ってメッセージ鍵を暗号化したので、単なる準備ではなく、手順全体の鍵の一部だった。
グルントシュテルングは、ローターのアルファベットリングの固定オフセットであるリング設定とは別物だ。リング設定は変更の頻度が低い。ローターの開始位置は合っているのにリング設定が違う、あるいはその逆、ということがありうるため、区別が重要になる。