Ringstellung
エニグマの追加の設定項目。アルファベットリングを、ローターの配線に対して回して固定できた。
エニグマの各ローターには、内部配線を持つ芯に取り付けられた、可動のアルファベットリングがあった。Ringstellungは、リングを芯に対してどれだけ回すかを決める設定で、文字の対応と、ローターが隣のローターを送り出す位置の両方をずらす。ローターの初期位置(Grundstellung)とプラグボードのケーブルに加わる、もう一つの鍵変数である。
リング設定によりエニグマの鍵空間は大きく広がったが、弱点も生んだ。ネットワークによってはリング設定が長期間変わらず、暗号解読者に手がかりを与えた。エニグマの鍵が、その大きさから想像されるほどランダムではなかった理由の一つである。