グラウンドループ
異なる経路で接地された2台の機器を信号ケーブルがつなぎ、電流の輪ができてしまう現象。結果は頑固な電源ハムである。
建物内の接地点が完全に同電位であることはない。漏れ電流や長い配線で、わずかな電圧差が生じるからだ。別々のコンセントにつないだアンプとパソコンをアンバランスケーブルで接続すると、シールドに小さな電流が流れ、それが信号の一部になってしまう。聞こえるのは電源周波数とその高調波で、ディスクが回り始めたりマウスを動かしたりすると変化するヒスのような音を伴うことも多い。
バランス伝送なら影響ははるかに小さい。そうでなければ信号側でループを断つ。DIのグラウンドリフトスイッチやアイソレーショントランスが定番だ。やってはいけないのは、プラグの保安接地を切ること。ハムは消えるが、保護も一緒に消える。現代の典型例は、充電中のノートPCからUSBでオーディオインターフェースにつなぐケースである。