ゲハイムシュライバー
詳細情報
- 種別
- 暗号機(テレタイプ)
- 製造元
- シーメンス・ウント・ハルスケ
- 型式
- T52(a〜e)
- 連合国側の暗号名
- スタージョン(「フィッシュ」)
ドイツの「秘密のテレタイプ」。テレックスの通信路に直接かける暗号機で、スウェーデンが何年も解読し、英国はスタージョンと呼んだ。
シーメンス・ウント・ハルスケのT52、通称ゲハイムシュライバー(「秘密の書き手」)は、1930年代に導入されたドイツのテレタイプ暗号機である。エニグマが手作業で打鍵しモールス信号で送るのに対し、T52はテレックスの信号列そのものを暗号化した。10枚のピンホイールがビットの置換と転置を同時に行い、最高司令部間の通信に使われる想定だった。
英国はドイツのテレタイプ暗号をまとめて「フィッシュ」と呼び、T52には「スタージョン」の名を与えた。ローレンツ機の「ツニー」(ローレンツ暗号)の兄弟分である。1940年にアルネ・ベルリングがスウェーデン国内の通信線を流れるこの方式を、ほぼ独力で解読したことで知られる。T52はaからeまで複数の型が作られたが、改良のたびに「前の型はすでに読まれていた」という領収書が増えていったようなものだ。