ローレンツ暗号
詳細情報
- 開発者
- C・ローレンツ社
- 年
- 1940(SZ40)
- 種別
- ストリーム暗号、テレプリンター付加装置
ドイツ軍最高司令部のテレプリンター暗号。エニグマより堅く、実物を見たことのない男によって構造が復元された。
C・ローレンツ社のSZ40とSZ42は、普通のテレプリンターに取り付ける装置だった。ボードー符号の各文字を、12個のホイールが生む鍵ストリームとビット単位でXORし、受信側が同じXORで戻す。英国はこの通信を「フィッシュ」、この機械を「タニー」と呼んだ。通信量はエニグマよりずっと少ないが、ベルリンと軍集団司令部の間を流れていた。潜水艦の位置ではなく、作戦計画が議論される階層である。
1941年8月、ドイツの通信員が同じホイール設定で、略語だけを少し変えた約4000文字のメッセージを再送信した。この一組の「デプス」からジョン・ティルトマンが鍵ストリームを復元し、ビル・タットは鉛筆と紙だけで数か月かけて、ホイールの数、長さ、合成ロジックといった機械の内部構造全体を導いた。英国の誰もその機械を見たことがなかった。設定を機械的に探すためにヒース・ロビンソンとコロッサスが作られたのは、その後である。