ガスパール・ド・プロニー
詳細情報
- 生誕
- 没
- 代表的業績
- 土地台帳用数表、計算作業の分業
- 国籍
- フランス
アダム・スミスを読み、ピンと同じように数学も大量生産できると結論づけた技術者。
革命で十進法の度量衡が導入されたため、フランスは対数表と三角関数表を一から作り直す必要に迫られた。1791年にこの仕事を任されたのが、土地台帳局のド・プロニーで、数十年がかりの作業を前にしていた。彼の解決策は『国富論』にあった。スミスがピン工場を分業化したのと同じように、計算を分けたのだ。最上層は、公式を選ぶ少数の著名な数学者。中間層は、その公式を階差の計算手順に落とし込む7、8人の計算者。最下層は、何を計算しているのかを知らされず、足し算と引き算だけをする60〜80人だった。
根強い話では、最下層の多くは失業した理髪師だったという。革命で顧客が消えたためだ。成果は手稿で2つ折り判19巻に達したが、全体が印刷されることはなかった。パリでこれを見たバベッジは、ある結論を導いた。それが、ド・プロニーを単なる脚注ではなく前史にしている。最下層の仕事が、作業の意味を理解する必要がないほど機械的なら、機械にやらせられるはずだ、というものである。