フレネル効果
どんな表面も、浅い角度で見るほど鏡に近づく。湖が地平線の近くでは輝き、真下を見れば透けて見えるのはこのためだ。
方程式を導いたのは1820年代のAugustin-Jean Fresnel。反射率は、かすめ角に近づくほど100%へ向かって上昇する。水面は真正面から見ると光の数パーセントしか反射しないが、遠くへ向かって斜めに見れば、ほぼ完全な鏡になる。この効果はプラスチックにも木材にも肌にも現れ、レンダリングされた表面を本物らしく見せる最も強い手がかりの一つである。
完全な方程式は計算が重いため、グラフィックスではほぼ例外なく、1994年のChristophe Schlickによる近似を使う。真正面での反射率(F0。非金属の大半で約0.04)から縁での1に向けて、5乗の曲線で補間するものだ。マイクロファセットのBRDFにあるF項は、まさにこれである。