IT用語集 › チャット & SNS › ファーストセール・ドクトリン (権利消尽)

ファーストセール・ドクトリン (権利消尽)

Svenska → 更新: 2026-11-01

著作権者は、複製物がいったん販売されるとその管理権を失うという原則。ソフトウェア業界が何十年もかけて迂回してきた原則でもある。

古本を出版社の許可なく売れるのは、この原則のおかげだ。米国では1908年のBobbs-Merrill対Straus事件にさかのぼり、EU法では頒布権の消尽と呼ぶ。ソフトウェア側の対抗策は単純で、複製物を売るのではなくライセンスを許諾する、という形にすることだ。EULAがどれも動詞を慎重に選んでいるのはそのためである。

裁判所は、これを完全には受け入れていない。2012年のUsedSoft対Oracle事件で、EU司法裁判所は期間無制限のダウンロード版ライセンスもディスクと同様に消尽するとし、Oracleは再販売を止められなかった。一方、米国では2010年のVernor対Autodesk事件が逆の結論になった。電子書籍は2019年のTom Kabinet事件でこの原則の対象外とされ、アカウントに紐づくゲームでは、技術的に再販できるものが残らないので決着がつく。

← 用語集に戻る