フェライトヘッド
小さなフェライトのコアに導線を巻いた初期の読み書きヘッドで、薄膜やGMRに取って代わられるまでHDDとフロッピーを支えた。
フェライトヘッドは、焼結したフェライト(セラミックに近い酸化鉄)を小さな馬蹄形にし、銅線を巻いて、媒体側に狭いギャップを向けたものだ。コイルに電流を流すとギャップが磁化されて書き込みになり、磁束の反転が通過するときに生じる電圧で読み出しになる。安価で頑丈なので、フロッピードライブや初期のハードディスクを支えた。
しかしコアは高いトラック密度に必要なほど小さくできず、一つのコイルで読み書きを兼ねるのも不得手だった。ギャップに薄い金属層を足すメタルインギャップ(MIG)で延命したのち、書き込みはフォトリソグラフィで作る薄膜ヘッドに、読み出しは1990年代に磁気抵抗型のGMRヘッドに分かれて置き換わった。