アール・ボーバート
リチャード・ケインとともに、SELinuxの土台となるタイプ強制(type enforcement)を考案したアメリカのセキュリティ研究者だ。
ボーバートはハネウェルで、米国防向けの安全なシステム、Secure Ada Targetとその後継LOCKに携わった。1985年、ケインとともにタイプ強制を発表する。すべてのプロセスにドメインを、すべてのオブジェクトにタイプを割り当て、どのドメインがどのタイプに何をしてよいかを中央の表で決める方式だ。ベル=ラパデュラやビバが使った階層的なレベルに代わる、実用的な選択肢だった。
この発想は国防プロジェクトを抜け出し、NSAのFlaskアーキテクチャを経てSELinuxにたどり着いた。つまり、すべてのAndroid端末の中にある。ボーバートはのちにサンディア国立研究所へ移り、2016年にはディープウォーター・ホライズン事故のシステム分析を共同執筆した。