デイヴィッド・エリオット・ベル
レナード・ラパジュラと共に、軍用コンピュータセキュリティの基礎となるベル・ラパジュラモデルを作ったMITREの数学者。
1970年代初頭、米空軍は機密扱いの作業とそうでない作業を、互いに漏れ出さないまま同じコンピュータで動かしたいと考えていた。1973年、MITREでベルとラパジュラはそのための数学モデルを書き下ろした。主体は自分の許可レベルより上のデータを読んではならず(no read up)、下位のレベルへ書き込んでもならない(no write down、いわゆる*-プロパティ)。巧妙なのは後者で、トロイの木馬が機密を非機密のファイルへ複写するのを防ぐ。
このモデルはMulticsに実装され、1983年の国防総省のオレンジブックの背骨になった。2005年にベルは、このモデルがしばしば、主張してもいないことで批判されてきたと指摘する回顧論文を発表した。