デカトロン
詳細情報
- 種類
- 冷陰極計数管(十進)
- 発売年
- 1950年頃
- メーカー
- Ericsson Telephones(GC10)
パルスが来るたびにネオンの輝きが隣の陰極へ跳び、10まで数えるガス入りの管。目に見える十進の一桁である。
デカトロンの内部では、10本の陰極が中央の陽極を囲んで環状に並び、その間にガイド電極がある。ネオンのグロー放電は一つの陰極の上で静止していて、ガイドにパルスを与えると次の陰極へ歩を進める。10パルスで一周すると「桁上げ」パルスが出て、次の管を一つ進められる。数が回る様子を文字どおり目で追えた。1950年頃のEricsson TelephonesのGC10が代表的な型だった。
冷陰極のためヒーターが要らず、何年ももつことから、計測器の計数や、安価で低速なコンピュータに向いていた。Harwell WITCHは記憶装置にデカトロンの列を使い、今も動いている。より速く小さいトランジスタに職を奪われたが、光る環は今でも計算機史上きわめて読み取りやすい部品の一つである。