デッドタイム (PWM)
ハーフブリッジの2つのトランジスタが両方ともオフになる短い時間で、同時に導通しないよう意図的に挿入される。
ハーフブリッジは電源側と接地側にトランジスタを1つずつ持ち、PWM信号がそれを切り替える。理屈の上では一方がオフになると同時にもう一方がオンになる。しかし実際にはMOSFETはオンよりオフのほうが遅く、数ナノ秒のあいだ両方が導通する。ブリッジを貫く短絡、つまりシュートスルーが起き、良くて発熱、悪ければ小さな煙が上がる。
マイコンのモータ制御用タイマに、デッドタイム生成器内蔵の相補出力がある理由はここにある。STM32ではアドバンストタイマのレジスタのフィールドとして設定する。典型的な値は数百ナノ秒から1マイクロ秒程度だ。短すぎればシュートスルー、長すぎれば波形の歪みとボディダイオードの無駄な導通を招く。この値はデータシートではなく、オシロスコープを見ながら折り合いをつけて決まる。