サイクルスチール
DMA コントローラがメモリバスを1サイクルずつ借りる方式。プロセッサを止めず、少しだけ遅くする。
対になるのがバースト(ブロック)モードで、DMA コントローラがバスを掴み、ブロック全体を転送し終えるまで離さない。速いが、その間 CPU は遊ぶことになる。サイクルスチールでは1ワードを転送してバスを返し、次のワードまでの数サイクルをプロセッサが使う。初代 PC の Intel 8237 はこれをシングル転送モードと呼んだが、技法自体はそれより古く、1960年代のミニコンピュータで一般的だった。入出力に任せると乏しい処理能力を食い尽くされたからだ。
この用語は、CPU とメモリを共有するビデオチップにも使われる。C64 の VIC-II はバッドラインのたびにサイクルを奪い、Amiga の Agnus は固定の時間割でバスを割り振った。現代のバスマトリクス付きマイコンでは、CPU と DMA が別のメモリバンクを使っている限り、ほとんど問題にならない。