Cubase
1989年にAtari ST向けに登場したSteinbergのシーケンサー。プラグインやサウンドカードとの接続方法を決める存在にまで成長した。
ハンブルクのSteinbergは、CubaseをAtari ST用のMIDIシーケンサーとして発表した。STはMIDI端子を標準搭載していたため、スタジオ用コンピューターの定番となっていた。90年代にはオーディオ録音に対応し、1996年のCubase VSTでVSTを導入する。エフェクトやシンセを誰でも作れるソフトウェアに変えたプラグイン規格である。翌年にはWindowsのオーディオ遅延を回避するASIOも登場した。
2つの規格は競合他社の製品よりも長く生き残り、結果的にドイツのソフトウェア会社が、ライバルも含めて業界全体のインターフェースを決めたことになる。Steinbergは2004年からYamahaの傘下にある。Cubaseは今も機能の充実したDAWで、特にヨーロッパと映画音楽の作曲家に強い。スタジオを押さえたのはPro Tools、ステージを押さえたのはAbletonだった。