クロスオーバーネットワーク
音声信号を周波数帯域ごとに分割するフィルター回路。ウーファーには低音を、ツイーターには高音を振り分ける。
可聴域全体を一つのドライバーでカバーすることはできない。パッシブ型のクロスオーバーはスピーカーキャビネット内でアンプの後段に置かれ、コイル、コンデンサー、抵抗で構成される。アクティブ型は増幅の前に信号を分割する。近年はDSPで行うのが一般的で、帯域ごとにアンプが必要になるが、スロープ、ディレイ、レベルを自在に制御できる。
難しいのは重なり合う部分だ。交差する二つのフィルターを足し合わせたとき、周波数特性が平坦で位相も揃っていなければならない。1976年にSiegfried LinkwitzとRuss Rileyが発表したフィルター設計はまさにこれを満たし、リンクウィッツ・ライリー型は今も定番である。マルチバンドコンプレッサーの内部にも同じ分割があるが、こちらにスピーカーはない。