ピークをRMSで割った値で、通常はデシベルで表す。純粋な正弦波は3dB、矩形波は0dBだ。ダイナミクスに手を加えていない生楽器の音楽なら、ドラムの打撃や撥弦が平均より大きく突き出るため、15〜20dBに達することも珍しくない。数値が低いほど、コンプレッサーやリミッターが仕事をしたことになる。
ラウドネス・ウォーの時代、被害を最もはっきり示す指標がクレストファクターだった。ピークは天井に張り付き、平均レベルがそこまで押し上げられたのだ。音楽以外でも重要で、アンプや無線送信機はクレストファクターで設計される。クリップするのはピークで、発熱するのは平均だからだ。