トランジェントシェイパー
音のアタックと余韻を、演奏の強弱にかかわらず持ち上げたり抑えたりするダイナミクス系エフェクト。
速いものと遅いものの2つのエンベロープフォロワーが並行して動く。速い方が先行しているところではトランジェントが起きており、遅い方が残っているところがサステインだ。両者の差がゲインを動かすので、設定すべきスレッショルドはなく、弱い打撃も強い打撃も同じ扱いを受ける。ここがコンプレッサーとの違いである。
ドイツのSPL社が1990年代後半にTransient Designerを発売し、AttackとSustainの2つのノブを標準的なインターフェースにした。主な対象はドラムで、埋もれたキックにもっとクリック感を足す、響きすぎる部屋で録ったスネアから部屋鳴りを減らす、といった使い方をする。アタックを上げるとクレストファクターが上がるので、信号経路の中で、ほかの大半の道具と逆向きに作用する数少ない道具の1つになる。