コンボリューションリバーブ
短く鋭い音に対する実際の空間の応答を録音し、それを音に畳み込んで作るリバーブ。
部屋の音響特性は、インパルス応答として記録できる。スタータピストルや風船の破裂音で空間を鳴らして録るか、より精密に、サインスイープを再生して後から逆畳み込みする方法もある。この応答を任意のドライ音に畳み込むと、まるでその場所で演奏したかのような音になる。大聖堂でも、車内でも、ドラム缶の中でも同じだ。
原理は単純だが計算は重い。すべてのサンプルをインパルス応答の全長と掛け合わせるため、3秒のホールともなると途方もない演算量になる。その解決策がブロック単位のFFT畳み込みだ。最初のハードウェア機器はソニーが1999年に出したDRE-S777で、数年後にAudio EaseのAltiverbがこの技術をプラグインとして広めた。